脳ドックについて

  • 脳ドックとは

    「人間ドックを受けたら胃カメラでたまたま早期胃がんが見つかり,手術で完治した.」などと言うことを耳にしたことがあるかと思います.脳の病気も,無症状のままにしばらく経過した後で徐々に症状が出てきたり,あるいはある日突然具合が悪くなったりします.症状が出たときにはある程度病気が進行していたり,重症になっていたりすることが少なからずあり,治療を行っても後遺症を起こしてしまう危険が高くなります.脳の病気を発症(症状が現れること)前に診断し,大事に至る前に治療に導くことが脳ドックの目的です.

    脳ドックで異常が見つかったらすべての方に手術などの治療が必要なわけではなく,病気の性質,患者さんの年齢・ライフスタイルなどを十分に考慮し,医療スタッフと患者さんご自身・ご家族と十分に話し合った上で,治療を行うか経過観察とするかの方針を決めて参ります.

    当クリニックでは,日本脳ドック学会が作成した2019年版「脳ドックガイドライン」に則り,必要かつ十分な問診・診察・検査を行い,説明を行って参ります.