インフルエンザ3価ワクチンについて【令和7年度】

  • 今シーズン(2025年-26年)のインフルエンザワクチン株

    以下の理由により,今シーズンはA型2種類,B型1種類の合計3種類(3価ワクチン)を用いることになりました.

    ■令和7年度インフルエンザワクチン製造株

    A型株
    ・A/Victoria(ビクトリア)4897/2022(IVR-238)(H1N1) :昨シーズンと同一
    ・A/パース/722/2024(IVR-262)(H3N2) :昨シーズンから変更

    B型株
    ・B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統):昨シーズンと同一

    ■4価ワクチンから3価ワクチンに減った理由

    近年、インフルエンザの流行は,A(H1N1)およびA(H3N2)に加えてB型である山形系統とビクトリア系統の混合流行が続いています.WHO(世界保健機構)は 2013年シーズンからB型については山形系統とビクトリア系統の2系統の両系統を含むワクチン株を推奨してます.また、米国においては2013年シーズンから4価ワクチンが製造承認され、世界の動向は4価ワクチンへと移行してきています. これらの知見に基づき,わが国においても2015-16年シーズンよりA/H1N1pdm09、A/H3N2、に加えてB/山形系統およびB /ビクトリア系統の4価ワクチンを導入することになりました.

    しかし,2020年以降山形系統のB型インフルエンザは,世界中で報告例がほぼゼロになったため,3価ワクチンでの予防が妥当と判断されました.

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